クラレは11月14日、2024年10月までに米国と欧州のグループ4社、4生産拠点におけるビニルアセテート関連6製品について、持続可能な製品の国際的な認証制度の1つである ISCC PLUS認証を取得し、米国ラ・ポルテ工場が生産する酢酸ビニル(Vinyl Acetate Monomer,VAM)を起点とする欧米間の認証済サプライチェーンを構築したことを発表した。
米国内では、VAMからポバール樹脂を経て水溶性フィルムに至る、すべての製品で認証を取得した。一方欧州では、クラレヨーロッパのトレーダー認証取得とともに、同社のビニルアセテートカンパニーが擁する全3種の樹脂(ポバール樹脂、PVB樹脂、EVOH樹脂)製品の、主要工場の認証取得が完了した。
本認証取得により、同社は持続可能な原料をマスバランス方式によって割り当てたISCC PLUS認証付きビニルアセテート関連製品の販売を開始する。また、PVBフィルム製品や日本国内に生産拠点を持つ製品についても手続きを進め、より広範なグローバルサプライチェーンにおけるISCC PLUS認証取得を目指していく。
同社は、創立100周年を迎える2026年までの5ヵ年計画として、中期経営計画「PASSION 2026」を推進している。長期ビジョン『Kuraray Vision 2026』(独自の技術に新たな要素を取り込み、顧客、社会、地球に貢献し、持続的に成長するスペシャリティ化学企業)の実現に向けて、引き続き、自然環境・生活環境貢献製品の拡大を進めていくとしている。