島津製作所は11月14日、企業でのLGBTQ+などの性的マイノリティ(以下 LGBTQ+)に関する取り組みの評価制度「PRIDE指標」でシルバー認定を獲得したことを発表した。本認定はwork with Prideが、企業・団体等の枠組みを超えてLGBTQ+が働きやすい職場づくりを日本で実現するために、2016年に日本初の職場におけるLGBTQ+などへの取り組みの評価指標を策定したもの。Policy(行動宣言)、Representation(当事者コミュニティ)、Inspiration(啓発活動)、Development(人事制度・プログラム)、Engagement/Empowerment(社会貢献・渉外活動)という5つの指標で評価される。
同社は2015年にダイバーシティ推進プロジェクト「WiSH」を立ち上げ、2022年には人事部人財開発室にダイバーシティ&インクルージョン推進グループ(現DE&I推進グループ)を設立した。LGBTQ+当事者でもある講師を招いた講演会やLGBTQ+を題材とした映画の社内上映会、ALLYを示すステッカーの配布などによる理解促進に取り組んできた。また、社員への意識調査で判明した課題から、社外の専門家への相談窓口の導入をはじめ、LGBTQ+の従業員および取引先を始めとするステークホルダーへの取り組みを強化してきた。
同社は島津グループDE&I推進スローガンを「Embrace Differences, Include One and ALL 違いを認め、受け入れよう」と定めている。様々な属性や視点、価値観などの違いを認め、一人ひとりの強みを組織の力へ変えるため、DE&I活動を推進してきた。今後も制度や職場環境の整備により、誰もが自分らしく、安心して働ける職場作りを目指していくとしている。