レゾナックは11月15日、アンモニアおよび関連製品の国内販売価格を引き上げると決定したことを発表した。
アンモニア生産設備の老朽化に伴う修繕費や維持更新費等が上昇しており、それにより製造コストが大幅に増加している。また、物流業界における2024年問題などの影響で、当該製品の物流費も上昇傾向にある。同社では、自社で実施可能な合理化を進め、コスト削減に努めてきたが、採算性の悪化は自助努力で吸収できる限界を遥かに超えてるとしている。
同社は引き続きコストダウンに努めていくが、本製品の安定供給ならびに事業の維持継続のため、この度の価格改定をせざるを得ないという結論に至った。
アンモニアは、ナイロンやアクリロニトリル等の合成繊維原料、火力発電所等の排煙に含まれる窒素酸化物(NOx)の除去、自動車・建設機械部品の金属表面処理などの一般工業用途や肥料用途などに幅広く使用されている。
価格改定の対象商品および値上げ幅は、液化アンモニアが20円/kg以上、液化アンモニア(ボンベ)が 30円/kg以上、アンモニア水(25%濃度)が5円/kg以上、実施時期は2025年1月1日納入分からとなる。