帝人の25年3月期第2四半期連結決算は、売上高が5075億300万円で前年同期比7・5%増、事業利益は186億4400万円で同62・7%増、営業利益は476億8500万円の損失(17億9900万円の利益)、中間利益は508億5200万円の損失(前年同期は19億5700万円の損失)となった。
セグメントのうち、マテリアルの売上収益は2345億円で前年同期比193億円増、事業利益は17億円で同42億円増となった。同事業のうち、樹脂事業分野では、主力のポリカーボネート樹脂において、中国での低調な景気継続により全般的に需要は低迷した。一方、一部用途においてサプライチェーン上での在庫調整が一巡し、販売量が増加した。需要が低迷するなか、競争激化の影響から販売価格が低下し、スプレッドは低下した結果、樹脂事業は増収増益となった。
複合成形材料事業分野では、販売価格改定、コスト削減など収益性改善効果の追加発現、IFRS適用に伴う固定資産減損による償却費減などにより、増収増益となった。
25年3月期の連結業績予想は前回発表から修正した。売上高は1兆100億円(前回発表から据え置き)、事業利益は280億円(前回発表230億円、増減率21・7%増)、当期利益は250億円(同未定)を見込んでいる。繊維・製品事業の販売好調や電池部材・メンブレン部門の販売好調や複合成形材料の Teijin Automotive Technologies(TAT)の減損に伴う償却費減などを踏まえ、事業利益を前回発表予想から上方修正した。
2024年11月18日