旭化成は11月18日、リチウムイオン電池(LIB)用湿式セパレータ「ハイポア」事業を承継した完全子会社である旭化成バッテリーセパレータが、11月14日(現地時間)にカナダ・オンタリオ州ポートコルボーン市において、「ハイポア」の製膜・塗工一貫工場の起工式を執り行ったと発表した。
新工場は関係当局の許認可等を取得した後、同社と本田技研工業(Honda)による合弁会社により運営される予定で、起工式には、カナダ政府、周辺地域、Honda、ならびに同社グループの関係者などが出席した。新工場は、年間約7億平方メートルの「ハイポア」塗工膜の生産能力を有し、2027年に商業生産を開始する予定。
同社代表取締役社長工藤幸四郎氏は、「この度のカナダでの工場建設にあたり、カナダ連邦政府およびオンタリオ州政府からのご支援、ならびにHonda、日本政策投資銀行のご参画に、心より感謝申し上げる。当社はポートコルボーン市に「ハイポア」の新たな工場を設立し、高い生産性と低コスト生産を実現するとともに、パートナーの皆さまとの協業を通じて、中長期で大きな成長が見込める北米市場でのシェア30%以上の獲得を目指していく。また、北米でのクリーンエネルギー化の推進を支援することで、グループミッションである世界の人びとの“いのち”と“くらし”に貢献して行く。」とコメントしている。
2024年11月19日