日精樹脂工業の25年3月期第2四半期連結決算は、売上高が221億500万円で前年同期比2・1%減、営業利益は5億100万円で同35・2%減、経常利益は5億4400万円で同32・1%減、四半期純利益は3億1500万円で同44・2%減となった。同社グループの主力である射出成形機の需要が国内および海外での設備投資に対する姿勢が慎重だったことおよび材料価格、エネルギー価格の上昇等から厳しい経営環境が継続している。
セグメント別では、日本の売上高は73億3900万円で同2・7%減、セグメント利益は6億900万円で同63・0%増となった。射出成形機の需要が横ばいで推移したことで、減収増益となった。
欧米地域は、売上高が86億5200万円で同16・1%減、セグメント損失は2億8500万円(前年同期は4800万円の利益)となった。射出成形機需要は堅調であるものの米国大統領選挙や経済政策を見極める姿勢が強く、設備投資の決定までが長期化している。
アジア地域は、売上高(外部売上高)が61億1300万円で同29・3%増、セグメント利益は2億7200万円で同62・0%増となった。中国市場において自動車関連およびIT関連を中心に需要が回復傾向にあった。
通期予想の修正はなく、売上高は455億円で同3・3%減、営業利益は10億5000万円で同39・1%減、経常利益は11億5000万円で同14・2%減、当期純利益は6億円で同59・5%増を見込んでいる。