横浜ゴムが新車装着 いすゞの路線バスに

2024年11月21日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは11月20日、同社の低床バス専用リブラグタイヤ「ゴーマルナナ・ユー」が、いすゞ自動車が2024年5月に発売したBEVフルフラット路線バス「ERGA EV」向け新車装着(OE)用タイヤの標準品として採用され、納入を開始したと発表した。今回納入する「ゴーマルナナ・ユー」には電動車対応商品であることを表す同社独自のマーク「E+(イー・プラス)」が付与されている。装着サイズは275/70R22・5 148/145Jとなる。
 「ゴーマルナナ・ユー」はEVバスでの使用を想定して、バリアフリー縁石に対応する耐久性や耐摩耗性能を向上させたほか、リトレッド(更生)性を高めたタイヤ。そのほか、低燃費性能、静粛性、ウェット制動性能も高次元で両立させている。さらに、タイヤサイドにはバッテリー搭載による高荷重やモーターによる高トルク出力への対応、エンジン音のない静かな電動車にふさわしい静粛性への対応、車両の電費・エネルギー消費効率向上、航続距離拡大への対応など電動車に特徴的なニーズに応える技術を搭載した商品であることを表す「E+」マークを刻印している。
 「ERGA EV」はいすゞが初めて開発したBEVフルフラット路線バス。ディーゼルエンジンを搭載した従来のノンステップバスと同等の乗降性を確保したうえで、BEV化によるレイアウトの自由度を生かして車室内後部の段差をなくし、フロアのフルフラット化を実現している。
 同社は2024年度~2026年度までの中期経営計画「YX2026」においてタイヤ生産財を今後も大きな成長が期待できる事業と位置づけ、市場地位のさらなる強化を図っている。その一環として高い技術力が要求される新車装着用タイヤの納入を推進し、技術力とブランド価値の向上に取り組んでいる。

ゴーマルナナ・ユー

ゴーマルナナ・ユー

E+のマーク

E+のマーク

エルガEV

エルガEV

 

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー