カイオム・バイオサイエンスと旭化成ファーマは11月20日、カイオムが保持するヒト化抗CX3CR1抗体(プロジェクトコード:「PFKR」)(非臨床段階)について、独占的ライセンス契約を締結したことを発表した。
今回のライセンス契約に基づき、旭化成ファーマはカイオムよりPFKRの全世界における開発・製造・販売等を行うための独占的な実施権を獲得し、カイオムに対して、契約一時金および今後の開発と販売の進捗に応じたマイルストーンを最大で約248億円を支払うほか、売上高に応じたロイヤリティを支払うことになる。
PFKRは、カイオムの抗体作製技術により創製されたヒト化抗体であり、免疫系細胞の炎症局所への遊走を引き起こす作用を有するGタンパク質共役型受容体の1種であるCX3CR1を標的とし、CX3CR1の機能を阻害することが確認されている。本契約締結により、PFKRの価値最大化、および開発・商業化のスピードアップが期待できる。
両社は今後も難治性疾患に対する革新的新薬の創出を通して、アンメットニーズの高い疾患の治療に貢献していくとしている。