住友理工は11月25日、発明協会が主催する令和6年度中部地方発明表彰において、同社の「MIF」が「愛知県知事賞」を受賞したと発表した。
地方発明表彰は、大正10年(1921年)に開始され、優れた発明、考案または意匠を生み出した技術者・研究開発者を顕彰するもの。全国8地方(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州)ごとに開催されており、同社は、中部5県(愛知、岐阜、三重、富山、石川)が対象エリアとなる中部地方発明表彰において、愛知県知事賞を受賞した。
同発明は、「Magnetic Induction Foaming(磁気誘導発泡成形法)」で開発した放熱性防音材となる。「放熱」と「防音」を両立する素材として、同社が培ってきた配合技術を生かし、発泡体でありながら一般的な防音ウレタンの10~50倍もの放熱性能を実現した。eAxle等の車載電装機器の騒音対策と同時に放熱対策が可能で、バッテリージャンクションボックスや、パワーシートモーターのカバーなどに採用されている。なお、同発明については、2024年6月に令和6年度愛知発明表彰の「愛知発明大賞」を受賞している。
2024年11月26日