東部ベルトエンドレス工業会(TBE・柳浦文隆会長・トーヨー産業)は11月28日、東京都台東区の東天紅・上野本店で商工懇談・懇親会を開催した。当日は同工業会会員企業の代表者を始め、ベルトメーカーから横浜ゴム、三ツ星ベルト、バンドー化学、日本ベルト工業会の横山直弘常務理事、東部ゴム商組の塩谷信雄理事長ら30人が出席した。
商工懇談会の冒頭、柳浦会長は、元日の能登地震や羽田空港の衝突事故で始まり、7月のパリ五輪、そして大谷翔平選手の活躍などの今年のニュースについて触れたほか、ベルトエンドレス業界を取り巻く現状についても紹介した。柳浦会長は「ブリヂストンが24年末にコンベヤベルト事業を撤退するなか、今使っているベルトの量は変わらない。我々の立場でいうとベルトを供給していただければ、エンドレスの機会は減らない。例えば、建築業界に付随するセメント業界や砕石業界、産廃業者もフル稼働の状態にある」とし、「黒コン以外では、eコマースをはじめとした物流業者が忙しく、樹脂ベルトの販売は増えており、黒コンにこだわらなければエンドレスの量は増えていくと思う」と述べた。最後に柳浦会長は「メーカーさまには常日頃より我々エンドレスの仕事の一助としてご協力いただき感謝を申し上げる。今後もよろしくお願いいたします」とあいさつを締めくくった。
続いて東部ベルトエンドレス工業会が主催する法定講習会で今年6月に講師を務めた日工㈱の堀晃二氏が法定講習会の講話を行った。堀氏は「さまざまな種類の法定講習があるが、一番取り組むべき法定講習は災害防止を目的とした講習になる」とし、「皆様の会社でできることは雇い入れ時の安全衛生教育になる」などと紹介した。
その後、市況報告として日本ベルト工業会の横山常務理事が来年のベルトの需要予測などについて述べたほか、バンドー化学の早川満喜夫氏、三ツ星ベルトの菅井基丈氏、横浜ゴムの板井広典氏が自社のベルト事業を取り巻く状況を説明した。
第2部の商工懇親会は山田隆夫氏(相模コンベヤー工業)による乾杯の挨拶で開宴した。懇親会の途中では、ものまね芸人の「さちまる。」さんによる歌謡ショーが行われ、出席者を楽しませた。中締めは東部ゴム商組の塩谷理事長が行った。塩谷理事長は「今年も残すところ1ヵ月となったが、良いことも悪いこともあった1年だったのかなと思う。2025年も皆さまと良い1年にしたい。ベルトはメーカーの皆さまに作っていただき、エンドレス工業会でつないで初めて機能を発揮する商品だ。メーカーの皆さまエンドレス業者の皆さま、そして商業者の三位一体で来年も良い一年としたい」と述べ、関東一丁締めでお開きとなった。