三井化学は11月28日、2024年11月14日に、work with Pride(以下「wwP」)が職場におけるLGBTQ+への取り組みの指標として策定した「PRIDE指標」において、2024年度に初めてゴールドを取得したことを発表した。
同社は、同社グループ人権方針において性的指向や性自認においても差別を行わないとしており、多様な人材が活躍できる企業を目指して、様々な施策を進めている。
PRIDE指標とは、2016年にwwPにより策定された「企業・団体等の枠組みを超えてLGBTQ+などの性的マイノリティ(以下、LGBTQ+)が働きやすい職場づくりを日本で実現する」ための、職場におけるLGBTQ+への取組みを評価する指標。
Policy(行動宣言)、Representation(当事者コミュニティ)、Inspiration(啓発活動)、Development(人事制度・プログラム)、Engagement/Empowerment(社会貢献・渉外活動)の5指標に基づき選考され、5点獲得企業・団体はゴールド、4点獲得企業・団体はシルバー、3点獲得企業・団体はブロンズとして評価・表彰される。
同社での主な取り組みは以下の4つとなる。
一つ目は、「三井化学LGBTQアライ宣言」。LGBTQを理解して行動するアライ(支援者)を増やすために、同社のアライを4点に定義付けし(差別はしない、差別的な行動を見たら注意する、積極的に学ぶ、仲間を増やす行動を起こす)賛同を呼びかけている。宣言者にはアライグッズを配布し、アライの見える化を図りつつ、理解増進に努めている。
二つ目は、「同性パートナーへの一部の福利厚生制度適用拡大」。2022年10月より、従業員が同性パートナーを会社に届け出た場合、一部の休暇、休業並びに福利厚生制度について同性パートナーを配偶者と同様の取り扱いとなるように、適用を段階的に拡大している。
三つ目は、「LGBTQ相談窓口の設置と窓口教育」。ハラスメントやカミングアウトを受けた際の相談、および制度利用に関する問い合わせなどの対応を目的とした、LGBTQ専用相談窓口を設置している。また各事業所の窓口担当者を対象に、外部講師(当事者)から実際に社員から相談を受けた場合のロールプレイを体験するなど実践的な教育を行っている。
四つ目は、「啓発活動」。PRIDE月間には複数社共催にてイベントを実施しており、広く啓発を行っている。また、社内イベントに有識者を招いて講演会を複数回実施している。