ダウは12月10日、現ダウ・パッケージング・アンド・スペシャルティプラスチック（Ｐ＆ＳＰ）事業部プレジデント、カレン・Ｓ・カーターが最高執行責任者（ＣＯＯ）に就任したことを発表した。
カーター氏は、顧客との関係強化、同社のイノベーションパイプライン商業化の加速、顧客に対する同社の信頼性とサービス向上に重点を置き、組織全体のビジネスおよび運営パフォーマンスを推進する。また、彼女はＰ＆ＳＰ、インダストリアル・インターミディエイト・インフラストラクチャ―、パフォーマンスマテリアルズおよびコーティングの各事業部の戦略的統括となる。さらに、同社の統合サプライチェーン、購買、情報システム、および営業部門もカーター氏の管轄となる。カーター氏は引き続き同社の会長兼最高経営責任者（ＣＥＯ）であるジム・フィッタリングの直属となり、会社の執行委員会メンバーとなる。引き続き米国ミシガン州ミッドランドを拠点とする。
同社の会長兼ＣＥＯジム・フィッタリング氏は、「カレンは、ダウで30年以上にわたり強固なビジネス成果を上げてきた実績のあるリーダーです。運営規律の優れた実績を持ち、主要パートナーや顧客との緊密な関係を維持し、組織全体でイノベーションを推進してきました。彼女は当社の最大の事業を成功に導き、社内でも他の重要な事業およびファンクショナルチームで重要なリーダーシップを果たしてきました。ＣＯＯとして、彼女は私や経営陣と緊密に協力し、運営セグメント全体で成長と価値創造を推進しながら、顧客にイノベーティブでサステナブルなソリューションを提供していきます」と述べている。
カーター氏は１９９４年に入社し、30年以上のキャリアの中で、事業運営、営業・マーケティング、人事などの幅広いリーダー職を歴任してきた。彼女のキャリアの特徴は、建築・建設、ポリエチレン、エンジニアリング熱可塑性樹脂、加工製品、情報技術機器およびコンシューマー・エレクトロニクスなどの分野において、国際的な経験と広範なグローバルビジネスリーダーシップの職務を歴任してきたこと。
直近では、カーター氏は同社のＰ＆ＳＰ事業部門のプレジデントとして、年間売上高２３０億ドル以上を誇る世界最大のポリエチレン樹脂および機能性ポリマー事業を率いてきた。彼女のリーダーシップの下、Ｐ＆ＳＰは設備更新、生産拡大および信頼性の向上を通じてコスト効率の高い生産能力を拡大してきた。顧客やブランドオーナーとのパートナーシップにより、彼女は循環経済を可能にする革新的なソリューションの開発を主導した。これには、ＲＥＶＯＬＯＯＰ再生プラスチック樹脂やＩＮＮＡＴＥ精密包装樹脂などのサーキュラー製品群の立ち上げ、Ｃｉｒｃｕｌｕｓの買収および循環原料供給を拡大するための戦略的パートナーシップが含まれる。
Ｐ＆ＳＰを率いる直前には、カーター氏は同社の最高人事責任者（ＣＨＲＯ）および最高インクルージョン責任者（ＣＩＯ）を務め、すべての従業員が成長し、活躍できる体系的な職場文化を築き、同社のビジネス戦略と長期的な価値成長に貢献した。
カーター氏は、電力の送配電に使用されるワイヤーおよびケーブルの主要メーカーであり世界中の何百万人もの人々に電力を提供しているＳｏｕｔｈｗｉｒｅの取締役会のメンバー。また、彼女はグレートレイクスベイ地域ボーイズ・アンド・ガールズクラブ・オブ・アメリカの取締役会メンバーでもある。そして、カーター氏は、ミシガン州の黒人リーダーシップ諮問委員会のビジネスリーダー委員会の議長を務め、エグゼクティブリーダーシップカウンシルのメンバーであり、Ｃａｔａｌｙｓｔの諮問委員会の議長を務めている。
カレン・Ｓ．カーター氏
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