㈱神戸製鋼所は1月19日、インドのラーセン・アンド・トゥブロ社(L&T社)と合弁で設立したL&Tコベルコマシナリー(LTKM)が建設中だったタイヤ・ゴム機械製造工場が完工し、稼動した。1月19日(=インド現地時間)、神戸製鋼所の重河副社長をはじめ約130人が出席して新工場の開所式を開催した。
近年、新興国を中心に自動車の生産増に伴い、タイヤの需要が拡大している。LTKMはインド、欧州、中近東、アフリカ、ロシア、東欧などのマーケットに対応すべく設立した同社グループとしては国内(兵庫県)、米国(オハイオ州)、中国(湖南省)に次ぐ4番目のタイヤ・ゴム機械の製造・販売拠点。
新会社「L&Tコベルコマシナリー」の所在地はムンバイ市カーンチプラム市、資本金は約9億円でL&Tが51%、神戸製鋼が49%の出資比率。
合弁パートナーのL&Tは、インドの建設エンジニアリング最大手。電機・機械・産業機器などの製造・販売も行っており、インドにおけるタイヤ加硫機のトップメーカー。神戸製鋼所は2003年以降、タイヤ加硫機の製造に関する技術供与を実施するなど、同社と良好な関係を構築している。今後は、L&Tが有する強固な販売網をフル活用し、インド以西のマーケットで拡販する。売上げ目標は年間4500万㌦。