住友理工は12月17日、12月16日に愛知県小牧市の小牧製作所にて、化工品新工場の竣工式を実施したと発表した。同新工場は、経営ビジョン「2029年住友理工グループVision(2029V)」の実現に向け、小牧製作所全体の刷新プロジェクトの一環として建設され、環境への配慮、地域社会との共生、そして従業員の働きがいのある職場環境の実現を目指している。
新工場の特長は、環境への配慮、地域社会との共生、従業員の働きがいのある職場環境となる。
新工場ではソーラーパネルを導入し、年間約700MWhの再生可能エネルギーの発電が可能。新工場のエネルギー需要を超えた電力は、同敷地内の他工場でも活用する。また同社グループとして初めて、ZEB(Net Zero Energy Building)認証を取得した。
地域住民の方々の安心・安全な生活を確保するため、工場の配置設計に工夫を凝らし、近隣住宅エリアから音・振動・排気を遠ざけた。さらに防音壁の設置や、運送会社ドライバー向けの休憩施設、トラック待機場所の拡張を行い、業務効率の向上と地域社会との調和を実現している。また来場者向けの見学ルートは安全に配慮し、上部から全体を見学可能な回廊を設置した。
空調設備の更新により、快適な職場環境を整備した。また歩車分離を徹底し、従業員の安全を確保している。さらに休憩スペース、多機能トイレの充実を図り、多様性を尊重する職場環境を実現した。加えて、障がい者が働きやすい職場環境の整備にも取り組んでおり、バリアフリー設計を採用するなど、全ての従業員が能力を発揮できる環境づくりを推進している。
同社グループは、2029Vにおいて、2029年のありたい姿を「理工のチカラを起点に社会課題の解決に向けてソリューションを提供し続けるリーディンカンパニー」と設定した。
2029年に向けた3つの方向性である「未来を開拓する人・仲間づくり」「柔軟かつ強固な組織づくり」「持続可能な社会に向けた価値づくり」を通じ、社会課題の解決と、働きがい溢れる企業風土の醸成に向けて、事業活動を推進していく。
2024年12月18日