ＥＮＥＯＳマテリアル　ハンガリー拠点完全子会社化

　ＥＮＥＯＳマテリアルはこのほど、連結子会社のＥＮＥＯＳ ＭＯＬ Ｓｙｎｔｈｅｔｉｃ Ｒｕｂｂｅｒ「ＥＭＳＲ」について、ＭＯＬグループが保有していた株式を全て取得し、同社の完全子会社にすることについてＭＯＬと契約を締結した。
　ＥＭＳＲは、ハンガリーに溶液重合スチレン・ブタジエンゴム（ＳＳＢＲ）の工場を有し、ＳＳＢＲの製造および販売を担っている。ＳＳＢＲは、低燃費・高性能タイヤのトレッド（路面との接地面）の原材料として欠かせない素材であり、当社は国内１拠点（四日市）、海外２拠点（ハンガリー、タイ）での製造およびグローバルでの販売を行なっている。
　ＭＯＬは、ＥＭＳＲの株主として、主にＥＭＳＲに対する原材料、ユーティリティおよび各種サービスの供給を担ってきた。なお、コロナ禍やウクライナ問題等による事業環境の急激な変化にスピーディに対応するため、両社で今後の事業体制について検討した結果、同社による完全子会社化に合意した。
　今後ＥＭＳＲは、当社の完全子会社として、当社グループ会社との連携を一層強化し、欧州エリアにおけるＳＳＢＲ事業のさらなる拡充を図っていく。また、ＭＯＬとは、引き続きＥＭＳＲへの原材料等の供給者として当社およびＥＭＳＲの重要なパートナーであり、今後も良好な関係を維持し協力していく。