三井化学は12月18日、物流2024年問題以降も継続する物流能力不足への対策として、新たにトラックバース予約・受付システムを大阪工場、岩国大竹工場のトラック・ローリー受入2拠点に導入すると発表した。
これまで、同社では2019年の「ホワイト物流」自主宣言以降、先行して大阪工場の一部でトラックバースの出荷能力改善と予約システムを導入し、その結果、平均待機時間を約 70%削減する効果を得ることができた。
全工場のトラックの待機時間、物流会社との出荷情報共有等に係る時間を調査し、予約・受入システムを物流業務の一部に取り入れることで、トラックの待機時間削減のみならず、物流会社との出荷情報連携も改善されることが確認された。これにより、同システムの導入拠点数を継続的に拡張することとし、大阪工場に受付システムを、岩国大竹工場に予約・受付システムを導入することを決定した。
同社では、化学品WGにて公表した「化学品に関する物流の適正化・生産性向上に向けた自主行動計画」で実施が推奨される予約・受付システムを導入し、出荷情報等の事前提供を行うことで、工場構内に入構から退構までにかかる時間を行程別に可視化し、そのデータを活用して物流の効率化を推進していく。
今後も同社の物流は、DXを活用した業務改革の推進を加速度的に進め、持続可能な社会を実現していく。
2024年12月19日