旭化成が新シリーズ発売 プラスチック成形機用洗浄剤

2024年12月20日

ゴムタイムス社

 旭化成は12月19日、プラスチック成形機用洗浄剤「アサクリン」の新シリーズに、3グレードをラインアップし、Rシリーズとして日本国内向けに販売を開始したと発表した。
 Rシリーズは、2024年より、「RXグレード」、「REグレード」の販売を順次開始しており、このたび、新たに「RUグレード」の販売を開始することで、Rシリーズの3グレードがそろった。
 「アサクリン」は、プラスチック成形の現場で使用される成形機内部のスクリューやダイなどに残った汚れや樹脂を効率的に洗浄するプラスチック成形機用洗浄剤(パージ剤)。今回、販売を開始するRシリーズは、同社既存製品に比べ、洗浄中の溶融状態での流動を制御することで、高洗浄性能や低残留性能を強化し、異物混入による不良や材料置換に伴う時間ロスを削減し、生産性の向上に貢献する。また、CO2排出量とトータルコストの削減も可能にする。
 「アサクリン」は、世界77カ国以上で、自動車業界や包装材料業界など幅広い分野で採用され、プラスチック成形現場の課題解決に貢献している。ポリマー特性や樹脂相溶化技術を活かした強力な洗浄力に加え、独自の配合技術と生産技術によって成形機内部のスクリューやダイなどの金属に対する低付着性を実現している。これらの特長により、成形機内部をクリーンな状態にし、次の成形工程への切換えをスムーズにすることで製造の効率化に寄与する。また、異物混入などのユーザーの洗浄トラブルの解決だけではなく、コスト削減や廃棄物削減にも貢献している。
 これまで、従来の基幹グレードとして「Uグレード」、「newEXグレード」、「newEグレード」の3グレードを取りそろえていた。これらの優れた特長をさらに高性能に進化させた新しいラインアップとして、Rシリーズの3グレードを開発した。同製品は、「高水準スタンダードタイプのRUグレード」、「異物除去を重視したRXグレード」、「材料置換を重視したREグレード」の3種類で構成している。
 「アサクリン」はこれまでに多様なグレードを展開し、ユーザーのさまざまな成形環境に合わせた洗浄方法を提案してきた。このたび、そのノウハウを基に、ユーザーがオンライン上で最適なグレードを確認できる「グレード選定ガイドサイト」を公開した。このサイトを活用することで、ユーザー自身で最適なグレード、洗浄方法を手軽に確認できる。

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