新年明けましておめでとうございます。皆様におかれましては、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申しあげます。
大半の経済指標はすでにコロナ前の水準を上回り、実態経済は着実に平時へと戻ってきました。一方、気候変動や地政学的リスク、エネルギー需給など世界的に対処が必要な課題が深刻な状態のままにあり、これらはグローバルに繋がる経済ネットワークをはじめ、社会的な生活基盤や消費者心理にまで影響を及ぼしています。また、世界各地の政局は従来のものからリセットが促されており、企業経営を進めていくうえでは安定性を欠いた環境にあり、さまざまな側面で不確実性が前提となっています。
当社は中期経営計画「中計’21 」において、「変化に対し、迅速かつ柔軟に適応する力を強化していく」ことを方針として掲げ、さまざまな外部環境変化の中にあっても常にこれを意識して取り組んできました。
スタートから4年間、そうした姿勢へのこだわりが結果として当社らしさを際立たせることにつながり、本年度を着地とする中期目標もすでに多くの項目で捉えています。今後も慢心することなく、自らの力をさらに押し上げていくとともに、事業運営のあり方も改善を続けてまいります。
当社は本年8月、会社の歴史の大きな節目として創立80周年を迎えます。90周年、100周年という将来への大事な通過点となります。また、2025年は中計’21 の最終年度でもあります。ゴールへの道筋は整いつつあり、目標へ向かってラストスパートをかける1年、そして、さらにその先を見通して基盤づくりに取り組む1年となります。
新たなステージに向けた正念場であり、今一度、原点に対する意識を強く持ち、改革を続け、当社らしくしなやかな柔軟性を駆使していく必要があると考えています。このような意志を込め、2025年は「原点回帰。不断の改革と柔軟性で強靭化を図る年」というスローガンを掲げました。世界のお客様からさらに愛され、ご期待をいただける企業となるよう役員・従業員一人ひとりがしっかり力を発揮してまいります。
最後になりますが、ゴム・タイヤ産業に携わる皆様方にとって、本年がすばらしい年となるよう祈念申しあげ、年頭のご挨拶とさせていただきます。