【新年インタビュー】日本ゴム工業会 清水隆史会長

2025年01月03日

ゴムタイムス社

■ 新年インタビュー

業界共通の課題への対応を強化する

日本ゴム工業会 清水隆史会長

 昨年、日本で13年ぶりに開催されたISO/TC45国際会議について「ホスト国の大役を果たし成功裏に終える事ができた」と成果を強調した日本ゴム工業会の清水隆史会長(TOYO TIRE社長)。24年の振り返りや25年の事業活動や課題について清水会長に聞いた。

 ◆24年を振り返って。

 昨年10月に13年ぶりに日本がホスト国となってISO/TC45国際会議が奈良で開催された。会議では世界17ヵ国から200名以上が参集し、活発な議論が交わされた。日本は引き続き、日本製品の優位性の見える化を命題として会議に臨み、新規格と改定提案合わせて4件のプレゼンテーションを行い、日本の提案に対して25年以降の新開発のテーマとして投票が始まる事が決定した。
 また、規格改定が決定した17件のうち5件は日本が執筆者になることも決定し、ホスト国の大役を果たし、成功裏に会議を終える事ができたと感じている。
 環境関係でも進展があった。当会の環境自主行動計画の一つであるカーボンニュートラル行動計画では、22年1月に2050年カーボンニュートラルに向けた長期ビジョンを策定するとともに、そのマイルストーンとして30年度のCO2排出量を13年度比で46%削減する目標を打ちだしている。
 24年度のフォローアップ調査結果では、生産量が減少したことと再生可能エネ

 

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