NOKは12月25日、同社本社ビルが、ドイツデザイン評議会主催のデザイン賞「ICONIC AWARDS2024」の建築(Innovative Architecture)部門において最高位であるBest of Bestを受賞したと発表した。
同賞は2024年9月に選出され、10月の表彰式を経て、今月に表彰状と盾を受領した。
「ICONIC AWARDS」は、優れたデザインに対して授与される権威ある国際的な賞。同社本社ビルは、設計から完成に至るまで、一貫して高いレベルのコンセプトと細部へのこだわりが評価され、今回の受賞に至った。
審査員は、「NOK本社ビルは、一見ありきたりなオープンプランのオフィスビルが、設計から完成まで高いレベルで定義されたコンセプト、ディテール、こだわりにより、いかに特別に美しいものになりえるかを示している。竹中工務店設計部のアイデアは、室内の天井部分に焦点を当てることだった。特徴的な梁は、外から見てもデザイン要素として認識されることを意図しており、超白色ガラスのカーテンを用い、視覚的に抑制されたファサードとのコントラストを生んでいる。近代的なオフィスビルと、すぐ近くにある伝統的な神社の存在とのバランスが魅力的である。」とコメントしている。
現在の同社本社ビルは、グローバルにモノづくりを展開する同社グループの本社機能を担う中枢拠点として、2020年9月に竣工した。「Borderless」をコンセプトに、社会とのつながりを大切にし、社内外のメンバーと横断的にコミュニケーションを取りやすい環境を整え、個々の成長を促すオフィスとしてデザインされている。
室内には福井県産の杉や埼玉県産のヒノキなど、国産木材を多く使用し、温かみのあるオフィス空呂を創出するとともに、地球温暖化防止にも貢献している。