横浜ゴムは12月26日、農業用機械、産業・港湾用車両向けのプレミアムタイヤブランド「トレルボルグ」の農業用機械向けタイヤを2025年1月6日から日本国内で順次販売すると発表した。
販売する商品は大型トラクター用ラジアルタイヤを中心に、転草や集草に使用するテッダー・レーキ向けの小径タイヤを含めた18商品、191サイズとなる。ヨコハマタイヤ販売会社を通じて、全国のヨコハマタイヤ取扱店で販売する。販売商品や販売店の詳細は2025年1月下旬を目途に同社の農業用機械向けタイヤウェブサイトで公開する。
現在、国内の農業用機械向けタイヤでは、小型〜大型トラクター向けを中心にスタンダートブランド「アライアンス」「ギャラクシー」を販売しているが、中型〜超大型トラクター向けを中心としたプレミアムブランド「トレルボルグ」を追加することで、日本市場におけるブランド体系とサイズラインアップを充実させ、さらなるシェア拡大を図る。
同社は、2016年7月に「アライアンス」「ギャラクシー」ブランドなどを有するアライアンス・タイヤ・グループ(現YOHT、Yokohama OffーHighway Tires)、2023年5月に「トレルボルグ」ブランドなどを有するTrelleborg Wheel Systems Holding AB(現YーTWS、YokohamaーTWS)を同社グループに加え、プレミアムからスタンダード、ベーシックまで幅広いユーザーニーズに応える商品ポートフォリオ(マルチブランド)を武器に、農業用機械向けは世界トップ、産業・港湾用車両向けは2位のシェアを誇る。さらに2024年7月にはグッドイヤー社の鉱山・建設用車両向けタイヤ事業の買収を発表し、OHT(オフハイウェイタイヤ)事業のさらなる成長を目指している。
同社は2024年度~2026年度までの中期経営計画「YX2026」において、タイヤ生産財のOHT事業を成長ドライバーと位置づけている。その成長戦略としてグッドイヤー社の鉱山・建設用車両向けタイヤ事業買収などの「Programmatic M&A」、強力な商品ポートフォリオの強みを活かす「マルチブランド戦略」、専門スタッフによるサービスを世界中で拡充する「サービス強化」に取り組んでいる。
2024年12月27日