横浜ゴムは12月26日、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が北京汽車集団と共同開発し、2024年8月に中国で発売した新型EV「享界(ステラト)S9」の新車装着(OE)用タイヤとして「アドバン・スポーツ・イーブイ」の納入を開始したと発表した。今回納入するサイズは245/45R20 103Vとなる。
「アドバン・スポーツ・イーブイ」は同社のハイパフォーマンスカー向けタイヤである「アドバン・スポーツ・ブイ・イチマルナナ」をベースに、EVをはじめとした電動車の代表的なニーズに応えるべく開発したプレミアムEV向けウルトラハイパフォーマンスサマータイヤ。低転がり抵抗のコンパウンドの採用や、ノイズを低減するポリウレタンフォーム「サイレントフォーム」をタイヤの内面に搭載することで、プレミアムEVにふさわしい低電費と静粛性を実現。タイヤサイドには電動車対応商品であることを示す同社独自のマーク「イー・プラス」が打刻している。
「享界S9」は先進運転支援システムなど最新のテクノロジーと大型スクリーンなどラグジュリーなインテリアを組み合わせ、インテリジェントかつ快適な運転体験を提供する。また、流線型のボディデザインを採用し、ファッショナブルかつ前衛的な外観を実現した。
同社は2024年度~2026年度までの中期経営計画「YX2026」のタイヤ消費財戦略において高付加価値品比率の最大化を掲げ、その一環として、グローバルフラッグシップタイヤブランド「アドバン」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「ジオランダー」の新車装着を推進している。特に中国市場においてはEVなど新エネルギー車への納入拡大を図っている。
2024年12月27日