クラレは12月26日、耐候性と強度に優れたPMMAとABSの複層樹脂板〈パラフォーミング〉ABSM2を開発したと発表した。
2024年8月に試験販売を開始したところ、今般、松屋フーズが運営する「松屋」店舗のドライブスルー筐体に採用された。今後、2025年度中の本格販売開始を予定している。
近年、さまざまな分野で、軽量化を目的とした金属代替の樹脂の採用が進んでいる。屋外設置の筐体用途の樹脂板には、耐候性と強度に加え、デザイン性の観点からマット調や広幅化が求められていた。
〈パラフォーミング〉ABSM2の特長は、ABS層にPMMA層を積層することで、成形性と強度に加えて、耐候性を付与している点や、面状が平滑なマット色で、熱成形後もマット面状は失われず、屋外設置の際に、太陽光や自動車のヘッドライトの反射光を低減できる点、製品幅は最大1450mmまで対応可能(従来の約1・5倍の広幅化)という点、カラーは骨白、黒、グレーの3色展開で、3mm厚、5mm厚のラインアップを予定しているという点となる。
想定用途は、筐体/農機・建機部品/自動車部品/アミューズメント機器などとなる。
2024年12月27日