年頭所感 住友理工 清水和志社長

2025年01月06日

ゴムタイムス社

 昨年は、年初に発生した日本での能登半島地震に加え、海外ではウクライナ情勢やイスラエル・パレスチナ問題の長期化により、依然として不透明な世界情勢が続きました。さらに、アメリカ大統領選をはじめとする多くの国や地域での選挙が注目を集め、政治・経済面でも変化の多い1年となりました。
 昨年の世界情勢を踏まえますと、本年も先行きの不透明な状況が続くと見込まれます。このような環境下において、EV化動向にも大きな変化が見られる中、当社はお客様の多様なニーズに応えるため、過去の概念にとらわれずに、革新的な新製品の創出がこれまで以上に重要であると考えております。コアコンピタンスである「高分子材料技術」と「総合評価技術」を最大限に活用し、社内外の技術交流を活発化させることで、製品開発をさらに加速してまいります。また、カーボンニュートラルの実現に向けたサステナビリティ経営を推進し、「理工のチカラを起点に、社会課題の解決に向けてソリューションを提供し続ける、リーディングカンパニー」を目指してまいります。

 さらに、住友事業精神である「萬事入精(ばんじにっせい)」「信用確実」「不趨浮利(ふすうふり)」を基盤に、事業運営の根幹を成す「S・E・C・Q・(安全・環境・コンプライアンス・品質)」を徹底し、生産性の向上と収益性の高い組織体質への変革を進めてまいります。また、人材を最も重要な経営資源と位置づけ、「人材育成に優る事業戦略なし」の理念に基づき、人事施策を通じて人的資本を強化し、企業価値のさらなる向上を目指してまいります。

 本年は、中期経営計画「2025年 住友理工グループ中期経営計画」の最終年度を迎えます。変化の激しい事業環境においても、2025Pで掲げた財務目標および非財務目標を達成し、経営基盤を強化するとともに、当社グループの社会的価値を一層高める使命を果たしてまいります。

 皆様にとって2025年がすばらしい年になることを心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

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