明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
当社は、本日、新年にあたり、社長の宮田知秀が社員に向けてメッセージを発信しましたので、要旨を下記の通り、お知らせいたします。
1.私たちの「使命」と「大切にしたい価値観」
まず初めに、私の社長就任の際に「変わらないもの」としてお伝えした、私たちの「使命」と「大切にしたい価値観」についてお話しさせていただきます。
私たちの使命は「エネルギー・資源・素材」の事業分野において、「創造と革新」を通じて「社会の発展」と「活力ある未来づくり」に貢献することです。
私たちは、2040年長期ビジョンとして、「エネルギー・素材の安定供給」と「カーボンニュートラル社会の実現」の両立を掲げていますが、これは私たちの使命に基づくものです。
また、私たちが業務を遂行するにあたっては、「高い倫理観」、「安全・環境・健康」を大前提に、「お客様本位」、「挑戦」、「向上心」を重視することを、「大切にしたい価値観」として掲げています。
私たちは、現場での「安全」を事業活動の大前提と位置づけ、安全に関し高い目標を掲げて、あらゆる事故・災害を防止する対策を講じています。操業・生産・販売などの最前線、また、研究施設、オフィスなど、様々な職場で日々業務に励んでいただいている皆さんにも、「安全」を常に意識してほしいと思います。
また、「創造と革新」に関して言えば、AI技術を活用し、皆さんの仕事の効率化を行うとともに、新たな価値創造や革新に繋げるために、ENEOSグループ全体を牽引していきたいと考えています。
2.事業環境の変化と2025年の取り組み
次に、事業環境の変化と、それを受けた2025年に取り組むことについてお伝えします。
各国の脱炭素に対する考え方やスピード感に変化が生じています。今後もカーボンニュートラルが世界的な潮流であることは変わりませんが、その進展は当初想定よりも遅くなる可能性が否定できない状況であり、「脱炭素」の方向性に沿いつつも、より経済合理性が重視される「低炭素」の施策を着実に進めていくことが求められています。
このような環境変化に対応しつつ、ENEOSグループはグループの長期ビジョン実現に向け、引き続き挑戦していきます。
エネルギー事業では、既存のエネルギー供給プラットフォームも活用し、従来の化石燃料に加え、SAF、バイオ燃料、天然ガス開発、LNG発電等の低炭素エネルギーのプロジェクトを推進します。
そして、それに並行して脱炭素化にも取り組んでいきます。陸上風力・洋上風力や太陽光などの再生可能エネルギーは、日本のカーボンニュートラル達成に向けて必要不可欠な取り組みであり、将来のENEOSグループの柱となる事業として、強化していく必要があります。
インキュベーションである水素、合成燃料、CCSは、案件を厳選のうえ、補助金などの支援制度や、戦略的パートナーシップを活用しながら将来展開に布石を打っていきます。
素材事業では、石油を原料とする化学品や機能材の事業拡大に加え、グリーンケミカルにも挑戦し、素材のカーボンニュートラルの実現を目指していきます。
また、JX金属は現在上場に向けて準備を進めています。上場が実現されれば両グループは新しいステージに立ち、それぞれの企業価値最大化を目指していくことになります。
私たちは今、人材や経営の「見える化」、すなわち、経営陣と社員が、可視化されたデータを読み解き、自立的に「経営上の課題を発見・解決すること」を急ピッチで進めています。どうすれば可視化された数値がよくなるのか、今のやり方に改善の余地は無いのか、について、経営に携わる関係者だけではなく、社員一人一人の皆さんも常日頃から考えてほしいと思います。
3.私からの約束と皆さんへのお願い
私は社長として皆さんが「安心して誇りを持って働ける会社」を作ることを約束しています。そのためには、上司・部下に関係なく、「相手を尊重する姿勢を持ちながら、建設的なコミュニケーション」をすることが当たり前になることが大切だと信じています。
皆さんも是非、実践をお願いします。「一人ひとりが当事者です。」
4.最後に
「今日のあたり前を支え、明日のあたり前をリードする」
日本を支えるエネルギー・素材企業として、安定供給の責任を果たしながらエネルギートランジションを進めていくことは、当社の使命です。
ENEOSグループ一丸となってチャレンジしていきましょう。
2025年が、ENEOSグループの益々の発展、そして皆さんと皆さんのご家族にとって、幸せな1年となることを祈念して、年頭の挨拶と致します。