ミドリ安全が共同開発　ガス検知器連動のファン作業服

2025年01月08日

ゴムタイムス社

　安全靴や作業着等を販売するミドリ安全は１月７日、理研計器と共同で、ガス検知器と連動したファン付き作業服を新たに開発したと発表した。　
　同製品は、理研計器の国内初Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ搭載ガス検知器「ＧＸー３Ｒ　Ｐｒｏ」と同社のファン付き作業服「クールファン」の技術を融合させたもの。
　ガス検知器が危険を感知すると自動的にファンの動作を停止させ、ガス爆発事故などのリスクを未然に防ぐ。
　防爆認証取得器具の使用が義務化されている防爆エリア（可燃性ガスや粉じんなどが存在し、火災や爆発が起こる可能性がある場所）に対応した「クールファンＥＰ」に続き、防爆エリア外での作業安全性も高める商品として開発した。２０２５年３月の発売を予定している。
　同社のファン付き作業服「クールファン」は、用途に応じて、防爆エリア対応の「クールファンＥＰ」（２０２４年４月発売）、高出力な「クールファンハイパワー」、標準仕様の「クールファンレギュラー」の３種類のラインアップを展開している。
　防爆エリアでの作業安全性を確保するため、２０２４年４月に防爆認証を取得した「クールファンＥＰ」を発売し、ＬＰガス事業者やプラント検査業者から高い評価を受け完売となった。
　この実績を踏まえ防爆エリア外での安全ニーズにも対応すべく、理研計器との共同開発により標準仕様の「クールファンレギュラー」に、ガス検知器連動機能を連動させた新たな仕組みを開発した。
　同社は産業用安全用品の国内トップシェアを誇り、特に電動ファン付き作業服の分野で高い評価を獲得している。一方、理研計器は１９３９年創業の東証プライム上場企業で、半導体工場向けガス検知器で約70％の国内シェアを持ち、世界60ヵ国以上で製品を展開している。両社の技術力を結集することで、より高度な安全性を実現した。
　製品の詳細や購入に関する最新情報は、プレスリリースおよび同社の公式ウェブサイト等で改めて発表する。同社は今後も作業者の安全と快適性を第一に考え、高品質で革新的な製品を市場に提供することで、全ての作業者が安心して働ける環境づくりを支援していく。