三菱ケミカルグループは1月7日、同社の植物由来のバイオエンジニアリングプラスチック「デュラビオ」が、グローバルライフスタイルブランドのポップソケッツのiPhone16用グリップ、ケース、ウォレットに採用されたと発表した。2024年9月25日よりポップソケッツのオンラインショップで販売され、順次、日本の店舗での販売も開始されている。
DURABIOは、再生可能な植物由来原料「イソソルバイド」を用いて作られるバイオエンジニアリングプラスチックで、枯渇資源である石油の消費量を削減できるうえに、原料となる植物が 成長過程で二酸化炭素を吸収するため、温室効果ガスの低減にも貢献できる素材。耐衝撃性、耐傷付き性、発色性に優れ、自動車をはじめとしたモビリティの内外装部品、光学・電子デバイス部材、日用雑貨など幅広い分野へ展開が進められている。
ポップソケッツは、2014年に哲学教授であったデイビッド・バーネット氏が、イヤホンのコードが絡らない方法を模索したことから設立し、間もなくポップソケッツグリップを開発した。それ以降、モバイル用のさまざまなアクセサリーに展開し、現在、世界30カ国以上で2億8000万個以上を販売している。DURABIOは2021年から採用されており、今回のiPhone16用アクセサリーでも、DURABIOが持つ耐衝撃性や耐傷付き性、意匠性、透明性の高さが評価され採用に至った。環境負荷を減らしたサステナブルな製品づくりを進めるポップソケッツのブランドコンセプトと、植物由来原料を用いたバイオエンプラであるDURABIOの特性が合致したことから、採用が拡大している。