豊田合成が長期調達契約締結 北米での再エネ利用拡大へ

2025年01月08日

ゴムタイムス社

 豊田合成の米州統括会社である豊田合成ノースアメリカは1月7日、北米における使用電力の再生可能エネルギーへの転換を進めるため、再エネの調達契約をユーラスエナジーホールディングスの米国グループ会社と締結したことを発表した。

 TGNAは、今回の契約で、テキサス州の風力発電所で創出される予定の年間100ギガワット時の追加性を有する再エネ証書を10年間にわたって購入し、再エネの利用を拡大する。これによるCO2削減効果は年間約4万トンを見込んでおり、同社グループでCO2排出量が最多の米州で2割以上(2023年度比)の削減につなげる。

 同社は、自社の生産活動などで発生するCO2排出量(スコープ1・2)について、カーボンニュートラル実現時期の2030年への前倒しを宣言(2023年)し、「生産技術革新と日常改善による省エネ」と「電力の再エネへの転換」を加速させている。再エネへの転換においては、再エネ証書の調達の他に、自社での太陽光発電やグリーン電力の活用なども進めている。今後も、同社グループ全体が一丸となり、多様な手段を最適に組み合わせることで、2030年のカーボンニュートラル達成を目指していくとしている。

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