住友ゴム工業は1月10日、サーキットやワインディングでのアグレッシブな走りに対応するモーターサイクル用ハイグリップラジアルタイヤダンロップ「スポーツマックス キューファイブエス」を2025年2月から発売することを発表した。発売サイズはフロント2サイズ、リア7サイズで、価格はオープン価格。
「SPORTMAX Q5S」は「新時代『S級』ハイグリップ。」をコンセプトにしたモデル。従来品「SPORTMAX αー14」からドライ・ウエットでのグリップ性能とライフ性能を向上。「SPORTMAX αー14」で定評のあった軽快なハンドリングはそのままに、乗り心地や接地感も向上させ、サーキット走行からワインディングでのアグレッシブな走りに対応した、ライダーの走行意欲を掻き立てるハイグリップタイヤ。
代表的な採用技術は以下の通りとなる。
「さらなるドライグリップの強化とライフの向上(コンパウンド)」フロントとリアのショルダー部にフルカーボン、リアのセンター部にはシリカブレンドのコンパウンドを採用。路面に貼り付くようなドライグリップとロングライフを実現した。また、フロントとリア共通で「SPORTMAX αー14」で採用され、発熱性に優れるレース用微粒子カーボンを引き続き採用している。
「ブレーキング時の高い安定感と『SPORTMAX αー14』譲りの高い旋回性能を実現(プロファイル)」フロントは外径を大きくすることで安定したブレーキング性能を実現。リアはインテューイティブ・レスポンス・プロファイルによりトレッドのエッジに傾斜をつけ、アグレッシブな走行が可能になった。深いキャンバー角で接地面積が大きくなり、接地形状が安定することで、高い旋回力とグリップ力を発揮している。
「『SPORTMAX αー14』譲りの高い操舵応答性およびトラクション・接地感の向上(構造)」フロントは、強靭なアラミドベルトを2枚重ねた2CUTベルト構造を採用した。鋭いステアリングレスポンスで素早い寝かし込みを実現。リアは強靭なアラミドベルトを周方向にスパイラル状に巻いたジョイントレス・ベルト構造とナイロンカーカスを1枚のみ使用するモノプライ構造を採用した。しなやかな構造で乗り心地が向上しただけではなく、接地感が掴みやすくリニアなスロットル操作を可能にしている。
「『SPORTMAX Q5』直系のアグレッシブなパターンデザイン(パターン)」レースレプリカラジアルの「SPORTMAX Q5」直系のアグレッシブなパタ-ンを踏襲した。直立パターンの剛性をアップすることで、ブレーキングでの安定性およびライフアップを実現している。ミドル部ではパターン剛性をダウンし、バンク時の接地感・接地面からの排水効率を向上している。