亀戸ゴム 厚さ0・25㍉の極薄シートを開発

2012年01月23日

ゴムタイムス社

 極薄ゴムシートで高い技術力を有する亀戸ゴム工業㈱は、厚み0・25㍉の高精度EPDMスポンジシート「トータススインナーSP」を開発し、サンプルワークを開始した。同社が得意とする高度なカレンダー技術を駆使して開発を進めてきたもので、これまでスポンジ製品の薄物シートは厚み精度を維持して量産するのは困難とされていた。この課題をクリアすることで量産化を実現した。

 製品の規格は厚みが0・25~0・50㍉まで、厚み誤差はプラスマイナス0・06㍉の高い精度。生産幅は500㍉と1000㍉の2タイプ。硬度は65±5、引っ張り強度は2・0MPA以上、比重は0・75±0・10。
 同社では特殊なニッチ市場をターゲットに販売展開する計画だが、開発に当たっては従来のスポンジシートの製造方法を見直し、新たな製造ラインを設置して商品化に成功した。「トータススインナー」の品種拡大が図られたことで、さらに広範なニーズに対応することが可能となった。
 新商品については、電気・電子機器や自動車、OA・情報機器、一般産業機器などの工業用途のほか、環境面にも配慮した製品であることから医療・介護分野などの日用品向けにも売り込む。
 なお、生産面では製造現場においても有害物質が混入しないよう厳しい管理体制を整えており、クリーンな製品となっている。出荷単位は原則1巻50㍍。
 製品特長は次の通り。
 ▽スポンジ表面に布目がついており、グリップ性に優れる。
 ▽ゴム製のため衝撃吸収性に優れている。
 ▽フタル酸系可塑剤などの有害物質は一切使用していない。また、ハロゲンフリーを実現した。

 

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