ゴム薬品は8・9%増収 川口化学の24年11月期

2025年01月21日

ゴムタイムス社

 川口化学工業の24年11月期連結決算は、売上高が89億2000万円で前期比3・6%増、営業利益は3億7800万円で同6・8%増、経常利益は3億9000万円で同13・3%増、当期純利益は3億3600万円で同31・6%増となった。

 化学工業薬品事業の売上高は88億8200万円で同3・6%増、セグメント利益は3億4700万円で同7・5%増となった。

 そのうち、ゴム薬品の売上高は49億5800万円で同8・9%増となった。ゴム薬品の分野において、国内向けは、主力老化防止剤の売上が回復、緩やかながら自動車生産は回復基調にあり増加した自動車部品関連向け製品もあり、売上は前期を上回った。
 タイヤ向け製品は顧客における生産が低調に推移した影響を受け、主力製品の販売が低迷、一部の製品では販売を増やしたが、全体では売上は前期を下回った。合成ゴム向けは当社主力製品の多くが販売を増やし、売上は前期を上回った。

 樹脂薬品部門合計の売上高は8億9000万円で同2・0%減となった。アクリル酸・アクリル酸エステルにおいて緩やかな需要回復が見られたが、海外製品との競合もあり主要製品の販売は前期を下回った。海外向けは、電子材料関連向け製品の需要回復により売上は前期を上回った。

 中間体部門合計の売上高は10億7000万円で同19・6%減となった。界面活性剤中間体の需要が堅調に回復し、売上は前期を上回った。医薬中間体は、海外向けは販売を増やしたが、国内向けが減少し全体では売上が前期を下回った。農薬中間体、染顔料用途製品は、顧客の需要が低迷し売上は前期を下回った。

 25年11月期の連結業績予想は、売上高が90億円で前期比0・9%増、営業利益は3億2000万円で同15・4%減、経常利益は3億2000万円で同18・0%減、当期純利益は2億2000万円で同34・6%減を見込んでいる。

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