クラレは1月21日、1月29日から東京ビッグサイトで開催される「新機能性材料展2025」に出展すると発表した。同社の独自技術により開発した10製品を「バリア材」「透明・高耐熱」「コーティング」「環境」の4つのテーマで紹介する。ブースでは、活性炭を使用したろ過装置の実演にて製品を紹介し、また各種製品サンプルを準備している。
【バリア材】では、液晶ポリマーフィルム〈ベクスター〉(薄くて曲げられる絶縁素材。高周波回路での伝送損失が少なく、優れたガスバリア性、音響特性、低温での柔軟性、制振性を有する。5G向け基板材料やスピーカー振動板材料に加え、新規用途も開拓中。)、透明ハイバリアフィルム〈クラリスタ〉CW(優れた水蒸気バリア性を有するフィルム。高い防湿性、耐久性、湾曲性が求められる次世代太陽電池モジュールなどに好適。開発品も紹介。)を出展する。
【透明・高耐熱】では、特殊高耐熱アクリル樹脂〈Kuralpha〉AXグレード(PC樹脂相当の耐熱温度を持つアクリル樹脂。屋外使用でき射出成形も可能。高剛性により部品の形状を維持しやすい。)、メタクリル樹脂成形材料〈パラペット〉SA(アクリル樹脂の透明性・耐候性とエラストマーのような柔軟性を両立した樹脂。ラバーシールやライトハウジングなどの押出成形品、TPUの加工性改良(粘度調整)へ貢献。)、高耐薬品性透明エンジニアリングプラスチック(開発品)(高い耐薬品性と透明性を両立しつつ、耐屈曲性に優れるエンジニアリングプラスチック。薬品・オイルなどとの接触や屈曲後も透明性の維持が可能。)、高耐熱性熱可塑性エラストマー(開発品)(加硫ゴムに相当する耐熱性と耐加水分解性を併せ持つ熱可塑性エラストマー。フッ素樹脂(ETFE)を使用せずに、耐熱性と柔軟性を両立できる素材。)を出展する。
【コーティング】では、UV硬化材料(UV硬化コーティング/インキ用の新しいモノマー。粘度が非常に低く、溶剤削減や無溶剤化へ貢献。さらに、既存製品ではトレードオフの関係にある強度と柔軟性のバランスにも優れている。)を出展する。
【環境】では、活性炭製品(様々な水中に含まれるPFOS、PFOAをはじめとするPFAS(有機フッ素化合物)を、その他の有機化合物とともに除去することが可能。)、ポリエステルポリオール(バイオマス由来のポリエステルポリオール。バランスのとれた性能を持ち、ウレタンのバイオマス度を上げる原料として好適。)、改質ポリ乳酸樹脂「MLシリーズ」(開発品)(生分解性を損なわずに、柔軟かつ丈夫に改良したポリ乳酸。特に引張伸度が大幅に向上。押出成形、射出成形、不織布、3Dプリンターフィラメントなど、様々な成形法に適用可能。)を出展する。
新機能性材料展2025の会期は、2025年1月29日~1月31日、10時~17時、会場は東京ビッグサイト東5・6ホール、ブースは5Fー19(マテリアルゾーン)となる。
2025年01月22日