東洋紡は１月27日、繊維事業における更なる販売拡大を図るため、グループ会社の事業再編について決定したと発表した。
２０２５年４月１日を効力発生日として、東洋紡ＳＴＣを会社分割し、一部事業を東洋紡せんいに承継させることとした。
効力発生日は、２０２５年４月１日、同社１００％出資子会社である東洋紡ＳＴＣの「工業材料事業」と「機能資材事業」を分割し、これを同社１００％出資子会社である東洋紡せんいが承継する。
２０２５年４月１日以降、東洋紡せんいに「工業材料事業部」「機能資材事業部」の２事業部を加え、７事業部体制とする。
上述の２事業の分割後、東洋紡ＳＴＣは引き続き同社グループの高機能材取り扱い商社として「フィルム」「機能樹脂」の２事業を継続する。
事業を取り巻く市場環境などが大きく変化する中、同社グループ全体の収益力および資産効率の向上を目的として、繊維事業に関係するグループ会社を再編する。
東洋紡せんいが持つ商品開発力を資材分野への販売拡大につなげるため、東洋紡ＳＴＣの２事業を東洋紡せんいへ統合することにより、より多岐にわたる市場へ新商品を提案していく。また、工場や物流施設などの資産の共有化・内製化を進めることで事業効率の向上を図り、ユーザーに最適な製品・サービスを提供し続ける体制の構築を目指す。
東洋紡ＳＴＣは同社との連携を強化し、メーカー系商社として独自商圏の確立に努める。
分割会社は東洋紡ＳＴＣ、承継会社は東洋紡せんい、東洋紡ＳＴＣの事業内容は、フィルム事業、機能樹脂事業、所在地は大阪市北区梅田一丁目13番１号、代表者は竹本雅英氏、設立年月日は２００８年４月１日、資本金は３億９０００万円となる。
東洋紡せんいの事業内容は、衣料繊維事業、工業材料事業、機能資材事業、所在地は大阪市北区堂島浜二丁目２番８号、代表者は清水栄一氏、設立年月日は２０２２年４月１日、資本金は３億円となる。
