旭化成と産総研グループが設立 サステナポリマーの連携ラボ

2025年01月31日

ゴムタイムス社

 旭化成と産総研グループ(産業技術総合研究所およびAIST Solutions)は1月30日、1月1日に、産総研内に「旭化成ー産総研 サステナブルポリマー連携研究ラボ」を設立したことを発表した。

 同社は、カーボンニュートラルでサステナブルな世界の実現に向けて、原料、製造プロセス、エネルギー、製品使用、製品回収等バリューチェーンにおける川上から川下まで幅広い分野において製品・サービスの開発に取り組んでいる。また、その実現に向けて、オープンイノベーションやアライアンス、ライセンスアウトなど、さまざまな選択肢を視野に入れて、最善の解決策を最速で社会に提供することを目指している。
 サーキュラーエコノミーの実現には、大学、研究機関、企業(サプライチェーン、同業他社、スタートアップ)など多様なステークホルダーとの連携、国家戦略との連動が重要なカギとなる。このたび設立した本連携研究ラボは、それらの共創の場として位置付けており、サステナブルポリマーの提供を可能にする社会システムの早期実現を目指して取り組んでいく。

 本連携研究ラボでは、同社の培ってきた総合化学メーカーとしてのポリマーに関する技術・知見と、産総研グループの持つ材料に関する総合知および国・自治体・関連企業等とのネットワークを活用し、関連するステークホルダーとの共創を軸に、「サステナブルポリマーの提供を可能にする社会システムの実現」を目標に、「リサイクル材の確保と利用」を可能にするポリマーリサイクルシステムの社会実装、および「機能を伴ったリサイクルしやすい設計」を実現する技術・システムの提供を目指す。
 具体的には、「リサイクル材の確保と利用」に向けた課題の一つである品質確保にむけたグレーディングのモデルケースの創出を目指す。また、「機能を伴ったリサイクルしやすい設計」の実現のために、易解体接着剤に着目し、使用材料の再生・再利用につながる易解体ソリューションの提供に向けた開発を行う。

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