三ツ星ベルトの25年3月期第3四半期決算は、売上高が678億6800万円で前年同期比7・7%増、営業利益は65億2300万円で同4・8%増、経常利益は72億3700万円で同4・1%減、四半期純利益は82億8700万円で同61・5%増となった。
セグメント別にみると、国内ベルトの売上高は213億9900万円で同2・3%増、セグメント利益は64億100万円で同2・8%増となった。自動車部品分野では、新車向けで一部カーメーカーの認証不正問題に伴う生産調整があり販売が低調だったが、補修市場向けにおいてトラック用の交換需要が旺盛であったため、自動車部品分野全体として売上高が増加した。産業機械分野では、伝動ベルトは販売が前年並みに推移し、搬送ベルトはゴムコンベヤベルトの販売が好調だった。一方、合成樹脂素材は液晶装置用の販売が低調だったが、産業機械分野全体は売上高が増加した。
海外ベルトの売上高は362億7900万円で同9・4%増、セグメント利益は23億1500万円で同25・9%増となった。自動車部品分野では、米国において多用途四輪車の生産調整の影響で販売が低調だった。一方、中国及び米国において四輪車電動ユニット用ベルト(EPSなど)の販売が好調だった。
インドも電動二輪車後輪駆動用ベルトの販売が好調であったため、自動車部品分野全体として売上高が増加した。産業機械分野では、農用市場において収穫機械用の補修部品交換需要の拡大と新製品の投入が寄与し、販売が好調だった。
OA機器向けも東南アジアのOEM販売が好調だった。一方、中国及び一部東南アジアにおいて市中在庫の調整の影響を受け、その他の補修市場向けの販売が低調だった。産業機械分野全体として売上高が増加した。
建設資材の売上高は58億5300万円で同15・7%増、セグメント利益は5億1500万円で同57・7%増。建築防水向けでは施工現場の人手不足の影響を受けるも、工事物件の増加が寄与し売上高が増加した。土木遮水向けでは廃棄物処分場などの超大型の工事物件が寄与し、売上高が増加した。2023年2月に事業を譲り受けた土木防水向けでは大型公共工事物件の受注増により、売上高が増加した。
25年3月期通期の業績は、売上高は885億円で前期比5・3%増、営業利益は90億5000万円で同16・6%増、経常利益は86億円で同10・5%減、純利益は93億円で同30・9%増を見込んでいる。
2025年02月10日