三洋貿易の25年9月期第1四半期連結決算は、売上高が339億8300万円で前年同期比2・7%増、営業利益は19億3100万円で同16・2%減、経常利益は25億4700万円で同14・1%増、四半期純利益は14億7900万円で同7・7%増となった。
セグメントのうち、ファインケミカルの売上高は112億6600万円で同7・0%増、セグメント利益は7億1400万円で同13・9%増となった。
ゴム関連商品は、国内向け原材料需要の好調継続に加え、円安進行を受けた輸入品の販売価格見直しで、売上、利益ともに好調だった。化学品関連商品は、市況の影響を受けて主力商材の需要が弱含んでいることや、円安進行による輸入品仕入価格上昇があり、売上、利益ともに減少した。
サステナビリティの売上高は24億2400万円で同8・4%増、セグメント利益は2億9700万円で同2・5%増。グリーンテクノロジー関連商品は、飼料加工機器および木質バイオマス関連事業における本体納入計上が後ろ倒しとなったことや関連消耗品販売が低調となり、売上、利益ともに減少した。 コスモス商事が取扱う資源開発関連商品は、洋上風力機器関連を筆頭に海洋開発分野が業績を牽引し、地熱関連機材や石油・ガス関連機材も大型案件の受注があり好調だった。
ライフサイエンスの売上高は、103億5100万円で同11・2%増、営業利益は6億2700万円で同6・9%増となった。
インダストリアル・プロダクツの売上高は、96億3800万円で同8・9%減、営業利益は、8億3900万円で35・7%減となった。モビリティ関連商品は、国内における自動車シート用本革の取り扱い終了の影響もあり売上、利益ともに減少した。北米は、Sanyo Corporation of America、Sun Phoenix Mexicoが堅調だった。中国は、景気減速と競争激化による日系自動車メーカーの減産でSanyo Tradingの売上、利益がともに減少した。 アセアンは、Sanyo Trading Asiaが堅調だった。
25年9月期通期予想は、直近に公表されている業績予想からの修正はなく、売上高は1320億円で前期比2・1%増、営業利益は71億円で同0・4%増、経常利益は75億円で同5・1%減、当期純利益は49億円で同5・9%減を見込んでいる。
2025年02月12日