産業用製品は増収減益 オカモトの4~12月期

2025年02月13日

ゴムタイムス社

 オカモトの25年3月期第3四半期売上高は830億4600万円で前年同期比4・6%増、営業利益は71億1200万円で同11・3%減、経常利益は84億4300万円で同11・0%減、四半期純利益は50億7900万円で同27・5%減となった。
 セグメント別では、産業用製品の売上高は565億6400万円で同6・3%増、セグメント利益は12億3300万円で同24・5%減となった。一般用フイルムは、価格改定を実施し売上増となった。工業用フイルムは、海外向けステッカー用が好調で売上増となった。建材用フイルムは、一部市場在庫の滞留があり売上微減となった。多層フイルムは、国内食品用需要の増加と工業用需要の回復で売上が増加した。壁紙は、価格改定を実施したが分譲住宅の着工件数減少の影響で売上が減少した。農業用フイルムは、生産者コスト増による買い控え傾向がある中、価格改定を実施し売上増となった。自動車内装材は、中国での日系メーカー生産減少の影響がある中、北米市場の好調が継続し増収となった。フレキシブルコンテナは、石油化学関係の需要が減少し売上減。粘着テープは、包装用テープが堅調に推移し売上増となった。
 工業テープは、眼鏡用及び車輛用の需要回復に伴い売上増となった。食品衛生用品のうち、ラップは外食需要の回復及び小巻ラップの拡販を行い売上増となった。食品用手袋は、価格競争が激しく売上減となった。食品用給水・脱水シートであるピチット製品は、外食向けが堅調な中、漁獲高の安定で食品加工向けが好調で売上増となった。
 生活用品の売上高は263億200万円で同1・2%増、セグメント利益は73億4300万円で同4・8%減。コンドームは、新製品の発売及びインバウンド顧客増加により売上増となった。また、海外は中国景気低迷の影響を受けるも売上は堅調。浣腸は、主要小売店での新規定番採用等があり売上増となった。除湿剤は、店頭販売が横ばいで推移し前年並み。カイロは、暖冬の影響で売上減。
 手袋は、家庭用手袋は大手得意先取引減少のため売上減となった。医療用・産業用手袋は売上増となった。メディカル製品のうち滅菌器は、市況の悪化による販売不振で売上減となった。ブーツは、価格改定の影響があり売上減となった。シューズは、パンサーは取扱店舗が増加し、革靴も堅調だったが、前年度に取扱いアイテムの整理を行い売上減となった。

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