東レ科学振興会が決定 東レ科学技術賞など受賞者

2025年02月17日

ゴムタイムス社

 東レ科学振興会は2月14日、第65回東レ科学技術賞、東レ科学技術研究助成、第56回東レ理科教育賞を決定したと発表した。
 東レ科学技術賞は、理化学研究所基礎量子科学研究プログラムディレクター、永長直人氏、東京大学定量生命科学研究所教授、胡桃坂仁志氏となる。
 東レ科学技術研究助成は、東京科学大学難治疾患研究所教授、小松紀子氏ほか10名となる。
 東レ理科教育賞文部科学大臣賞は、山口県立徳山高等学校教諭、末谷健志氏、ほか理科教育賞2名、佳作3名、奨励作3名、理科教育賞・企画賞8名となる。
 贈呈式は3月17日、東京・丸の内の日本工業倶楽部で執り行う。東レ科学技術賞は科学技術で優れた業績をあげた方の表彰、東レ科学技術研究助成は科学技術の基礎的、萌芽的研究を行っている若手研究者への資金援助で、募集は77学協会および同会の推薦人の推薦により行っている。東レ理科教育賞は公募で、創意と工夫によって著しい教育効果をあげた中学校・高等学校等の理科の先生を表彰している。
 東レ科学技術賞、永長直人氏、固体電子スピンの幾何学的量子現象の理論研究の受賞内容は、実空間および運動量空間におけるスピンの配置に由来する量子現象が普遍的に存在することを示し、固体電子スピンに関する画期的で世界的に高く評価される理論予測を行った。これらは多くが実証され、スピンが関連した新しい分野の開拓、新規デバイスの提案につながった。
 胡桃坂仁志氏、ゲノム機能制御におけるクロマチン構造と機能の解明の受賞内容は、独自に高品質な試験管内クロマチン再構成技術を開発して、構造生物学と生化学を融合した新しい研究手法を確立した。この技術を駆使して、転写制御やDNA損傷修復などに関わるクロマチン制御の構造基盤とその作動メカニズムを原子レベルで解明した。
 東レ理科教育賞文部科学大臣賞、末谷健志氏運動のベクトルを可視化するAR教材の開発の受賞内容は、スマートフォンに内蔵されたセンサーによって取得した物体の速度や加速度、物体にはたらいている力を、拡張現実(AR)技術を用いて物体の運動の軌跡とともに現実空間に重ね合わせて表示することにより、生徒の運動の理解を促進する優れた教材であるとしている。

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