横浜ゴムの米国のタイヤ販売会社であるヨコハマタイヤコーポレーションは2月13日、2025年4月より米国で初開催されるUnited States Auto Club公認レース「Mustang Cup」に「アドバン」レーシングタイヤをワンメイク供給することを発表した。供給タイヤは「ADVAN A005(ドライ用)」および「ADVAN A006(ウェット用)」。
「Mustang Cup」は、Ford Motor Companyのレーシング部門であるFord Performanceがアマチュアや育成ドライバー向けに開催するエントリーレース。参加者はレーシング技術を磨くことで、さらに上の「Mustang Challenge」や「Mustang GT4」、最高峰の「Mustang GT3」にステップアップできる。Ford Performanceがレース専用に設計した「Mustang Dark Horse R」で競われ、今年は米国ルイジアナ州を皮切りに6州で全6戦が開催される。
同社は今年、Ford Performanceとモータースポーツを通じて強力なリレーションシップを構築する。「Mustang Cup」へのワンメイク供給に加えて、世界屈指の耐久レースであるニュルブルクリンク24時間レース(ADAC RAVENOL 24h Nurburgring)に共に挑み、Ford Mustang GT3を駆るドイツのレーシングチーム「ハウプト・レーシング・チーム」をサポートする。同社とFord Performanceがニュル24時間レースで協業するのは2012年以来で、Ford Performanceとしては2019年ぶりの参戦となる。
同社はプレミアムスポーツカーによるワンメイクレースのサポートを通じて、北米市場での「ADVAN」のブランド力強化と認知度向上を図っており、「Mustang Cup」のほかに世界最速のワンメイクレースと称される「Porsche Carrera Cup North America」などに「ADVAN」レーシングタイヤをワンメイク供給している。
同社は2024~2026年度までの中期経営計画「ヨコハマ・トランスフォーメーション・ニーゼロニーロク」のタイヤ消費財戦略において高付加価値品比率の最大化を掲げ、グローバルフラッグシップタイヤブランド「ADVAN」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「ジオランダー」、「ウィンタータイヤ」、そして18インチ以上のタイヤの拡販に取り組んでいる。その中で、モータースポーツ活動を「ADVAN」「GEOLANDAR」のブランド価値向上の場と位置付け、トップカテゴリーからグラスルーツカテゴリーまでグローバルでの多岐にわたるモータースポーツ競技に参戦している。