三井化学は2月14日、丸全昭和運輸、ニヤクコーポレーション、安全運輸とともに、日本物流団体連合会が主催するモーダルシフト優良事業者大賞表彰において、合同で「モーダルシフト優良事業者賞」(連携・協働部門)を受賞したことを発表した。
今回の受賞では、神奈川県川崎市から福岡県大牟田市までのトラックによる長距離輸送を、4社が連携・協働した結果、東京ー福岡区間で貨物鉄道輸送への全量転換(モーダルシフト)を実現し、ドライバーの運転時間を大幅に軽減するとともに、持続可能な輸送スキームを構築したことが評価された。
モーダルシフト優良事業者大賞表彰は、日本物流団体連合会がモーダルシフトを積極的に推進した事業者を公表・表彰する制度で、平成15年より実施されている。「モーダルシフト優良事業者賞」(連携・協同部門)は、荷主や物流事業者等の連携・協働により、貨物、輸送区間、輸送モード等を幅広く組み合わせて、多くの関係者を包含するモーダルシフトの仕組みを構築した事業者の中で、特に秀逸な成果を達成した事業者に授与されるもの。
これまで同区間でトラック輸送する際は、ドライバーに長時間の運転を依頼する状況が続いていた。この状況への解決策として鉄道輸送化を進めるために、丸全昭和運輸、安全運輸の協力を得て3PL化を実施した結果、トラックでの長距離輸送のドライバー運転時間を大幅に減らし、持続可能な輸送スキームを構築することができた。
今回のモーダルシフトにより、CO2排出量を従来比72%削減、トラックドライバーの運転時間を2929・5時間/年削減を実現した。
同社は、今後も物流会社と連携・協働すると共に、物流RCのDX化、共同物流DX、物流BIによる可視化を3本柱として、これからもデジタルを活用した物流DXを推進し、物流環境変化に柔軟に対応できる強靭なサプライチェーンを追求していくとしている。