大日精化工業の25年3月期第3四半期決算は、売上高は943億6200万円で前年同期比4・2%増、営業利益は60億3700万円で同68・3%増、経常利益は64億8900万円で同64・9%増、四半期純利益は101億5200万円で同171・3%増となった。
カラー&ファンクショナルプロダクト事業の売上高は505億8600万円で同2・6%増、営業利益は27億3100万円で同55・5%増となった。情報電子業界向けの顔料及び分散体の売上高は、液晶ディスプレイ用途は低調に推移した。オフィス事務機用途は低調に推移した。輸送機器業界向けのコンパウンド・着色剤は、国内は第2四半期会計期間を底に自動車メーカーの減産影響から回復基調で推移した。海外は、中国現地法人の家電OA機器向けのコンパウンド・着色剤が低調に推移したが、タイ・ベトナム現地法人の食品包材・自動車向けコンパウンドが好調に推移した。
ポリマー&コーティングマテリアル事業の売上高は193億4400万円で同5・6%増、営業利益は27億100万円で同18・2%増。ウレタン樹脂の売上高は、輸送機器業界向けの北米向け、衣料品向けのアウトドアウェア用途がそれぞれ好調に推移した。産業資材向けの感熱記録用コーティング剤も在庫調整完了により好調に推移した。情報電子業界向けのコーティング剤は好調に推移した。海外は、中国現地法人の衣料品向け及び米国現地法人の自動車向けが好調に推移した。
グラフィック&プリンティングマテリアル事業同セグメントの売上高は243億7900万円で同6・6%増、営業利益は6億300万円(前年同期は4億5400万円の営業損失)となった。包装業界向けのグラビアインキは、食料品用途等の軟包装向けが流通在庫の調整が完了し堅調に推移、飲料ラベル用途も秋にかけて平年より気温が高く例年より高めの需要で推移したこと及び旺盛なインバウンド需要に支えられ堅調に推移した。海外は、インドネシア現地法人では販売価格の改定が進み増収となった。オフセットインキは、需要減少により低調に推移した。
通期の連結業績予想は、直近に公表されている業績予想からの修正はなく、売上高が1240億円で同3・5%増、営業利益が69億円で同51・6%増、経常利益が75億円で同49・9%増、純利益が106億円で同189・6%増を見込んでいる。
2025年02月17日