UBEが米で起工式開催 DMC・EMCプラントの

2025年02月18日

ゴムタイムス社

 UBEは2月17日、2月13日に米国ルイジアナ州において、ジメチルカーボネート(DMC)およびエチルメチルカーボネート(EMC)プラントの起工式を開催したと発表した。
 式には多くの政府・周辺地域・建設工事の関係者が出席するとともに、同社からは泉原雅人代表取締役社長兼CEO、西田祐樹代表取締役専務執行役員、米国でのDMC・EMCの製造を担うUBE C1 Chemicals Americaの関係者など、総勢約180名が出席した。
 泉原代表取締役社長兼CEOは、工場建設に関わる多くの関係者に謝意を表すとともに、「本工場への投資は当社グループの製造設備としては過去最大規模となる見込みである。米国で唯一のDMC・EMC製造業者として、高い生産性と低環境負荷の製品供給を実現するとともに、新たに買収した高機能ウレタン事業とのシナジー効果に期待している。当社の企業理念である「共存同栄」に基づき、地域社会に貢献していきたい」と述べた。
 DMC・EMCはBEV・HEVやESS向けで需要拡大が見込まれるリチウムイオン電池の電解液溶剤の主要成分であり、DMCは半導体製造プロセス現像液の原料としても使用している。新工場で生産するDMCは同社独自の気相ナイトライト法で製造され、エチレン由来の製法に比べて低エネルギー消費、高品質、副産物や不純物が少ないという特徴がある。DMC年産10万t、DMCから誘導されるEMC年産4万tのプラントは2026年7月完工、同11月稼働開始の予定。
 同社は2030年の目指す姿である「地球環境と人々の健康、そして豊かな未来社会に貢献するスペシャリティ化学を中核とする企業グループ」の実現に向け、同社ならではの強みをベースに、エネルギー負荷が低い、市況変動に左右されにくい、高収益なスペシャリティ事業を拡大するとともに、GHG排出量削減に取り組んでいく。

泉原社長スピーチ

泉原社長スピーチ

鏡割り

鏡割り

鍬入れ式を行う出席者

鍬入れ式を行う出席者

地域関係者も多数出席

地域関係者も多数出席

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