クリヤマホールディングスの24年12月期連結決算は、売上高が778億9500万円で前期比8・7%増、営業利益は45億3900万円で同14・3%増、経常利益は52億5000万円で同16・2%増、親会社株主に帰属する当期純利益は35億4500万円で同6・5%減となった。
セグメント別では、アジア事業の産業資材事業の売上高は165億6600万円で同6・7%減、営業利益は21億円で同12・8%減となった。主要顧客である建機・農機をはじめとした産業用機械メーカーの生産台数が減少した影響を受け、尿素SCR用モジュール・タンクや各種樹脂・ゴム製品等の販売が減少した。また、中国においては景気低迷により、建機の生産台数が軟調に推移したため、同国での関連商材の販売が減少した。これにより減収減益となった。スポーツ・建設資材事業の売上高は98億9900万円で同9・4%増、営業利益は8億6300万円で同243・0%増となった。
北米事業の売上高は446億4600万円で同14・6%増、営業利益は25億4500万円で同18・0%増となった。年末にかけて、政治情勢懸念や高金利を背景とした市場の在庫調整がみられたものの、総じて各種ホース・継手の販売は底堅く推移した。また、米国本社・物流倉庫の移転・拡張をはじめとした物流機能の最適化を推進したことが、販売機会を拡大する契機となり、円安の影響が加わった結果、増収増益となった。
欧州・南米・オセアニア事業の売上高は59億5400万円で同14・6%増、営業利益は5億2500万円で同54・3%増となった。
25年通期の連結業績予想は売上高が900億円で同15・5%増、営業利益は40億円で同11・9%減、経常利益は48億円で同8・6%減、親会社株主に帰属する当期純利益は36億円で同1・6%増を見込んでいる。