日本ゼオンが子会社通し投資 米星スタートアップに

2025年02月27日

ゴムタイムス社

 日本ゼオンは2月26日、CVCを運営する子会社Zeon Venturesを通して、シンガポールと米国を拠点にコスト優位性の高い持続可能な液体燃料の製造技術を開発するスタートアップAether Fuelsに投資したことを発表した。同社は、本投資を通じ、持続可能な航空燃料(SAF)分野での事業機会を探索していく。

 Aetherの航空業界や海運業界向けの持続可能な燃料を製造する独自技術:『Aether Aurora』は、設備投資および運用コストを抑え、収率の向上と様々な種類の廃棄炭素原料を利用できる柔軟性が特長。廃棄物炭素原料をコスト優位性のあるジェット燃料や液体炭化水素に変換することができるため、持続可能な航空燃料(SAF)の供給不足の解消に貢献する。
 同社は、持続可能な社会への移行を加速させるため、Aetherとの協業を通じた持続可能な航空燃料(SAF)分野での事業機会創出を目指す。また、同社グループの様々なアセットを共有することで、Aetherの更なる成長を支援する。

 同社は中期経営計画STAGE30で「2030年度新規事業売上高+600億円」を掲げ、新規事業の拡大を目指している。今後も重点4分野(「医療・ライフサイエンス」「CASE・MaaS」「情報通信(5G/6G)」「省エネルギー」)でのスタートアップへの投資・支援や、あらゆる産業・分野に変革をもたらす新素材の提供と用途開発により、「持続可能な地球」と「安心で快適な人々のくらし」に貢献していく。

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー