住友ゴム工業は3月7日、都内で記者会見を開催し、2035年を見据えた長期経営戦略「R・I・S・E・ 2035(ライズ ニーゼロサンゴ)」を策定したと発表した。
新中計の財務数値目標は、2030年から35年までに事業利益率15%、ROE12%、ROIC10%の目線で取り組むと説明した。
また、2027年度中計の数値目標を前倒しで達成できる見通しのため、事業利益率を7%から10%、ROEを10%から10%、ROICを6%から8%へと目標を改定した。
「R・I・S・E・ 2035」では、全ての起点となる「ゴム・解析技術力」と「ブランド想像力」の2つの強みを武器とし、2035年に目指す姿に「ゴムから生み出す新たな体験価値をすべての人に提供し続ける」を掲げ、その実現のために「ゴム起点のイノベーション創出」「ブランド経営強化」「変化に強い経営基盤構築」の3つの成長促進ドライバーをベースに戦略を推進していく。
山本悟社長は目指す事業構成について「2027年までにタイヤのプレミアム化による収益体質の改革を行い、2030年にはプレミアム商品の比率を販売本数比率で60%以上に高め、そこで得たキャッシュを新領域の成長に投資して、新たな収益の柱を構築していき、2035年にはタイヤ以外の事業や成長事業の利益構成比を30%としていく」と説明した。
成長促進ドライバー「ブランド経営強化」については、1月に米Goodyear社より、欧州・北米・オセアニア地域における四輪タイヤのDUNLOP商標権等を取得したことから、事業・地域横
2025年03月10日