三井化学インディアが設立 コーティングテクニカルセンター

2025年03月14日

ゴムタイムス社

 三井化学は3月13日、同社の関係会社であるMitsui Chemicals Indiaが、コーティング・機能材事業における技術サービス機能向上を目的として、コーティングテクニカルセンターをハリヤナ州グルガオンに設立し、2025年2月18日に開所式を行ったと発表した。
 インドでは、環境問題への関心の高まりや政府の規制強化を背景に、サステナブルな包装材の需要が増加しており、特に使い捨てプラスチックの削減や代替素材の採用が進んでいる。CTCはインド市場における顧客のニーズに、迅速かつ的確に対応するための技術サポート提供拠点として設立した。
 同施設内には各種コート方式(グラビア、リバースグラビア、エアナイフ等)ができる塗工機や分析機器を設置し、従来日本まで持ち込んで実施していた製品の試験や評価をインド国内で実施することで顧客の課題を迅速に解決するだけでなく、最新のコーティング技術の研究開発や同社製品を使いこなすための顧客への技術指導を行い、顧客の製品開発を支援する。
 CTCの設置により、MCINDは原料サプライヤーからソリューションプロバイダーへと変革し、インドにおける社会課題の解決に貢献していく。また、今後はその機能を拡充し、新製品の開発や研究拠点の設置を通じて、同社はグローバルサウスの中心地であるインドにおけるプレゼンスを一層強化するとともに、中東・アフリカなどの地域における技術サービスの強化も視野に入れている。
 同社は、今後もグローバルな視点で技術革新を推進し、顧客の多様なニーズに応えるための取り組みを続けていく。

塗工機

塗工機

三井化学インディア

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