東洋紡エムシーが動物園支援 アムールトラにマットレス提供

2025年03月14日

ゴムタイムス社

 東洋紡エムシーは3月13日、同社が製造販売する三次元網状繊維構造体「ブレスエアー」を用いたマットレスを、北海道釧路市の釧路市動物園で飼育しているアムールトラの「ココア」(メス、16歳)が使用し始めたと発表した。「ブレスエアー」を用いたマットレスがアムールトラに使用されたのは初めてとなる。
 ココアは生まれつき両後ろ足に障害を抱えながらも、釧路市動物園の方々の懸命な飼育・治療により、人間で言うと60代後半~70代という年齢まで過ごしてきた。しかし昨今、加齢に伴い、障害のある後ろ足の動きが徐々に悪くなっていたところ、2024年末には後ろ足を使って歩行することが困難になり、寝て過ごすことが多くなった。また、歩く際は後ろ足を引き摺るため擦り傷ができ、尾から尻にかけて皮膚炎も起こしていた。
 ココアの痛みを少しでも和らげようと、釧路市動物園が「ブレスエアー」について同社へ問い合わせたことから、2025年1月より、ココアは「ブレスエアー」を用いたマットレスを使用することになった。
 当初はマットレスを噛んだりして遊んでいたココだが、次第に敷物だと理解したのか、今では心地よさそうにマットレスの上で横になったり、食事をしたりしている。
 飼育員の方は「歩いた後はマットレスの上でくつろいでいる。ココアも大事そうに使ってくれている」と話している。
 同社は「ブレスエアー」を通じて、ココアの快適な睡眠・生活をサポートしていく。

ブレスエアーを使用したマットレスの上で過ごすココア

ブレスエアーを使用したマットレスの上で過ごすココア

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