カネカは3月11日、「カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet生産微生物の開発と事業化」で、日本農芸化学会より2025年度「農芸化学技術賞」を受賞し、3月4日札幌で開催された日本農芸化学会2025年度大会で授賞式が行われたことを発表した。
日本農芸化学会は、農芸化学分野の基礎および応用研究の進歩を図り、それを通じて科学・技術・文化の発展に寄与し、人類の福祉の向上に資することを目的として、1924年に設立された学術団体。今回受賞した「農芸化学技術賞」は、農芸化学分野において注目すべき、かつ、実用的価値がある技術的業績を挙げたものに対して与えられる賞で、同社が本賞を受賞するのは、2016年「還元型コエンザイムQ10の実生産および商品化に向けた技術研究開発」、以来4度目となる。
カネカ生分解性バイオポリマー Green Planetは、石油資源に依存せず、環境にやさしいソリューションを提供したいという思いを原点に同社が開発した100%バイオマス由来の生分解性バイオポリマー。土壌中のみならず海水中でもCO2と水に生分解される特長を持っているため、プラスチックによる海洋汚染問題の解決に貢献することが可能。
同社は、Green Planetの研究開発を1990年代前半に開始して以降、独自のバイオ技術と高分子技術を結集し工業化に向けた検討を続けてきた。その結果、世界中で需要が広がっている。今回の受賞は、これらの社会実装に向けた取り組みが評価されたもの。
同社は「カネカは世界を健康にする。KANEKA thinks『Wellness First』.」という考えのもと、ソリューションプロバイダーとしてグローバルに価値を提供している。同社独自のバイオ技術と高分子技術を用いた技術・用途開発をもとに、Green Planetをグローバルに普及させることで、サステナブル社会の実現に貢献していく。