三井化学は3月18日、経団連事業サービス社内広報センターの主催する2024年度「経団連推薦社内報審査」のWeb社内報部門で「企画賞」を受賞したことを発表した。経団連推薦社内報審査での受賞は、2013年度、2020年度に続き3度目、またWeb社内報部門では初めての受賞となる。
1949年に創刊された社内報は、1997年の同社設立と共に「MCIねっと」の名称となった。現在、約2万人のグループ社員をつなぐコミュニケーションツールとして読み継がれている。発行目的として①経営情報のタイムリーな周知、②社員の一体感醸成・モチベーション向上、③経営目標達成に向けた社員一人ひとりの行動へのつなぎ込みを掲げて、現在は紙社内報とWeb社内報を展開している。
「グループ社員へのタイムリーな情報提供」を基本方針とし、毎営業日に経営や事業、各拠点等に関する記事を発信。今回の受賞は、コンテンツの一つである社長のラジオ「橋本ラジオ」が評価されたもの。
「橋本ラジオ」は、トップの生の声を伝えるインナーコミュニケーションの一環として、2023年4月より原則毎月2回、自社ポータルサイト等で公開している。コロナ禍での働き方の変化に伴い、都合のよい時(仕事中も)に、耳だけで楽しんで聴けるラジオを社内報に取り入れた。毎回、社員からの質問や個人的な砕けたテーマも含め緩急の様々なテーマに沿い、社長が社員パーソナリティと5分ほどのトークを繰り広げる。日本語と英語で展開。
経団連からは、「社長企画は社内報の定番かつ最重要な企画のひとつであり、それをラジオという形態にすることで、これだけ魅力的にし、社内コミュニケーションを活性化できるというのは、社内報におけるイノベーションです」と講評している。
同社はこれからも、企業グループ理念や長期経営計画「VISION 2030」の実現に向けて、社内報等を通じてグループ社員に向けた情報発信や相互理解を図り、インナーコミュニケーションを強化していくとしている。