東レが「Nextなでしこ」に選定 共働き・共育て支援が評価

2025年03月26日

ゴムタイムス社

 東レは3月25日、経済産業省と東京証券取引所が共同で主催する令和6年度「Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業」に選定されたことを発表した。
 「Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業」は、「なでしこ銘柄」の併設として令和5年から選定が開始され、「共働き・共育てを可能にする性別を問わない両立支援」の取り組みが特に優れた企業を評価するもの。

 同社では、法制化に先駆けて1974年に育児休業制度を導入し、2004年には「女性活躍推進プロジェクト」を立ち上げるなど、多様な人材の活躍推進と働きやすい風土づくりに取り組んできた。
 中期経営課題「プロジェクト APーG 2025」では、基本戦略のひとつとして「「人を基本とする経営」の深化」を掲げ、「多様な人材・価値観の包摂」、「変化に適合する人材・組織づくり」、「東レ理念への共感・働きがいのあるキャリア形成(エンゲージメント)」を人材戦略とし、「価値観の違いやライフイベント等の背景によらず、社員一人ひとりが同社グループで持ち味を最大限に発揮し、自己実現できる」ことを目指している。

 また、共働き・共育て支援という視点だけでなく、家庭事情の有無にかかわらず、誰もがワークライフバランスを実現できるよう、各種制度の充実に取り組んできた。一例として、コアタイムのないフレックスタイム制度、在宅勤務制度、1時間単位で取得可能な年休制度など、育児や介護などの事情がなくとも利用可能な制度を整えている。

 さらに、制度を利用しやすい風土醸成にも取り組んでおり、育児休業中の給与・公的給付の取り扱いも含めた社員向けリーフレットを配布し、育児休業を取得した男性社員の事例を社内報で紹介するなど、男性社員の育児休業取得を促進している。

 2024年8月には、これまでの女性活躍推進の取り組みを引き継ぎ、DE&Iの専任部署を設置し、東レ版DE&I活動「HCM(HumanーCentric Management:人を基本とする経営)推進活動」をスタートさせ、ダイバーシティや人材育成・キャリア形成支援、多様で柔軟な働き方等をテーマに、社員の声を経営トップに提言する仕組みを導入し、活動を進めている。

 同社は、今後も社員との対話を通じて多様な取り組みを推進し、「企業価値の最大化と社員の幸福度向上」を追求していくとしている。

「Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業」ロゴマーク

「Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業」ロゴマーク

3月24日に行われた選定企業発表会の様子

3月24日に行われた選定企業発表会の様子

選定書を受け取る、東レ 上席執行役員 柳井克之氏(左)

選定書を受け取る、東レ 上席執行役員 柳井克之氏(左)

 

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